雑誌やカタログで見たイメージと
実際のプランが違うんですけど…なぜ?

10年前とは大違い! いまの花嫁さんって本当に大変です!!!

前回は
結婚式場を決めたのに「お金」のことで喧嘩してしまいました…
という話題でした。

結婚式場を決めた(契約した)後に出てくる
トラブルでいちばん多いのがやはり「お金」のこと。

また結婚式場を決める前でも…

「お金がなくて結婚式ができません」
「会場の見学をしたら見積りの金額が大きくてビックリしました」
「なるべく安い金額で結婚式を挙げたいんです」
「見積書の見方が分からなくて不安です」
こんなご相談がよく寄せられます。

本来なら
→結婚式の予算の立て方
→会場見学の前にしておくこと
*近日公開予定です!
を先に考えておかなければいけないのですが

ここでは
「なぜ?」皆さんが
結婚式の「お金」のことで悩んでいるか
その要因を探ってみたいと思います。

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結婚するカップルが「お金」のことで悩んでいる要因

・ブライダル業界がイメージ先行型結婚式をアピールし過ぎる
・結婚式の主催が「両家」から「おふたり」へと変化したから
・結婚式のシステムの変化や複雑化をカップルが理解できない
・自分たちらしい「オリジナル」結婚式を挙げたいというニーズ
・景気の悪化の影響
・おめでた婚(できちゃった婚)の影響
・離婚、晩婚化などで「結婚式」の価値が低下

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他にもまだあるかも知れませんが
私が考えるこの7つについてこれから解説して行きましょう。

ブライダル業界がイメージ先行型結婚式をアピールし過ぎる

地域による風習の違いや各家庭のしきたりは別として
かつての結婚式には現在のように
さまざまなバリエーションはありませんでした。

また「結婚式は女性の夢をかなえる場」という考えが生まれたのも
この20〜30年くらいのことなのです。

高度経済成長期を経て核家族化が進み、
生活が欧米化するとともに
結婚式も教会式(キリスト教式)が脚光を浴びることになりました。

これには、70〜80年代に芸能人がウエディングドレス+教会で
結婚式を挙げ、人々の憧れになったのも大きな影響があったと思われます。

また、ゼクシィが創刊したのが、1993年。
これはちょうどバブル経済が崩壊したといわれる年です。

そしてこの1990年代を境に
結婚式が一気に欧米化へと変化することになります。

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日本の挙式スタイル50年の変遷

1960年代    教会式2.2%   神前式84.4% 人前式11.1%
1970年代    教会式6.8%   神前式85.1% 人前式7.4%
1980年代    教会式14.5% 神前式78.3% 人前式3.6%
1990年代    教会式38.3% 神前式55.7% 人前式6.0%
2000年代以降 教会式64.2% 神前式18.2% 人前式17.0%

リクルート ブライダル総研 2011 より

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60年代には2%ちょっとだった教会式が
80年代には15%弱、90年代には40%近くに。
2000年代には65%近くにもなっています。

「ウエディングドレスを着てヴァージンロードを歩く♡」
という、現在の結婚式のスタイルが一般的になったのは
80〜90年代になってからのことなのです。

ちなみに最新のデータですと

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実施した挙式形式

2015年(全国) 教会式55.1% 神前式16.6% 人前式25.5%

ゼクシィ結婚トレンド調査2015 首都圏版より

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少しずつキリスト教式が減り、人前式が増えているのが分かりますね。

さてこれが結婚式の「お金」の問題とどう関係しているか…?!

かつての結婚式は神前式、人前式(70年代ごろまでの人前式は
ご自宅で結婚式を行う家族婚が主流でした)など
「家」と「家」が血縁関係を結ぶための
儀式的な意味合いがもっと強かったと思われます。

そこに
どんな衣装を着て
誰をお呼びして
どんな演出をして
などという
パーティ的な要素はありませんでした。

この後の項目で述べますが
このころの「結婚式」の主催は
あくまでも「両家(の親)」であり「おふたり」ではありません。

ご両親やお仲人さんが仕切る結婚式に
「自由度」を求めることは考えられませんでした。

それが核家族化が進むことで
結婚の認識が「家」と「家」から「個人」と「個人」の結びつきへと変化。
教会式の導入によって挙式後の披露宴が「パーティ」へと変化しました。

ここでゼクシィの登場です。

結婚式はおふたり(女性)の夢を叶える場
として大々的にイメージをかきたてる式場や演出をアピールすることになります。

もちろん それでも OK

だけど

結婚式がパーティ化してしまい
なんのためにやるのか?が置いてきぼりに